雨宿りの場所

その不調、ほどけます。―― 身体の声に耳を澄ませる物語

【50代の脱皮】魔人ブウからゴリラへ。司令官(妻)が放つ「脂の弾丸」との死闘』

皆さん、こんにちは。50代という人生の円熟期にありながら、あえて「修羅の道」を選んだ男、時雨(しぐれ)です。

数日前、私は「筋肉痛という名の地獄」から不屈の精神で生還しました。しかし、魂のチューニングに終わりはありません。私は今、さらなる高みを目指し、古き自分を脱ぎ捨てる「脱皮」の真っ最中なのです。

 


1. 魔人ブウ(善)から(悪)へ、そして「エテ公」の悲哀

かつての私は、豊満で温かなフォルムを誇る「善の魔人ブウ」でした。しかし、断酒とオートファジーという荒行により体重は激減。スタイルだけは、鋭利で洗練された「悪の魔人ブウ」へと変貌を遂げたのです。

だが、代償は大きかった。かつて「筋肉ゴリラ」と畏怖された私の肉体は、脂肪と共に筋肉までもが宇宙の彼方へ消え去り、鏡に映るのはただの「ひょろひょろのエテ公」
これではいかん!私は再び、ゴリラへと転生しなければならない。そう決意し、聖域(寝室)での筋トレを再開したのです。

2. 覚醒の筋トレ、そして「笑う膝」

腹筋ローラー、ベンチプレス、魔のブルガリアンスクワット。手応えを感じたのも束の間、階段に足をかけた瞬間、異変は起きました。
プルプルプルプル……ッ!
膝。私の膝が、爆笑しているのです。「おい時雨、お前正気か?」と。腹筋は「どや!わてピッキピキでっせ!」と猛アピールを始めました。


3. 襲来!揚げ物を持つヒットマン

その満身創痍の私の前に立ちはだかるのが、我が家の絶対権力者、司令官(妻)です。彼女の目的はただ一つ。私を、あの愛くるしい「善の魔人ブウ」のフォルムに強制送還すること。彼女は、私が脱皮しようとする隙を突き、揚げ物という名の「高カロリーの弾丸」を撃ち込んでくるのです。

「ふっ……時雨。また古の呪物(ダンベル)を使用したな? その報いを受けるがいい!」

キッチンから漂うのは、暴力的なまでに芳醇な、唐揚げととんかつの香り。「ひぃぃぃ! 脂(あぶら)! 脂の波状攻撃がくる!!」

4. 逃走と「不戦の約定」の崩壊

私は必死に逃げ回ります。しかし、彼女はヒットマンの如き執拗さで私を追い詰めます。
「逃がさないわよ、時雨。この『脂の塊』を食して、再び我の愛したフォルムに戻るがいい……!」

「不戦の約定! 解かれ申した!!! 助けてぇぇぇ!!!」

プルプルと笑う膝を抱え、逃げ場を失った私の口に、黄金色の弾丸が放たれる……。
「……旨い。旨すぎるぞ司令官!! 細胞が……細胞が『善』の方へ引き戻されていくぅぅ!!」

「脱皮しようとする私と、
それを脂でコーティングし直す彼女」

こうして、私の「ゴリラ転生への道」は、司令官が放つ愛の脂によって日々阻止され続けています。身体が教えてくれた今回の「答え」は、どれだけ自分を研ぎ澄まそうとしても、愛する人が用意する「美味しい暴力」には抗えないということでした。

【実録】身体が「答え」を教えてくれる物語

「心がほころぶものは、身体が一番よく知っている」。
あなたの健やかな明日を願って、嘘のない、心からの体感を綴ります。