一年前の私の「朝」は、生還の確認に過ぎなかった。
重い頭を抱え、アルコールが分解されきっていない気だるい体を引きずる。鏡の中の赤い目をした自分を直視できず、ただ這うようにして戦場(職場)へ向かう。それが私の日常だった。
だが、γ-GPTが92まで下がり、15kgの重荷を下ろした今の朝は、全く別の顔をしている。
目が覚めた瞬間、脳に霧がかかっていない。 かつての「泥を流し込まれたような眠り」ではなく、細胞の一つひとつが酸素を取り込み、静かに、しかし力強く再起動したような覚醒感だ。
カーテンを開ける。差し込む光が、以前ほど痛くない。 「今日もまた一日が始まってしまう」という絶望は消え、「今日は何を成そうか」という前向きな問いが、自然と胸に湧き上がる。
この劇的な変化をもたらしたのは、高価な特効薬ではない。 夜のハイボールを黒酢マグネシウムに変え、空腹という最高の調味料を自分に許し、0.1g単位の自制心を積み重ねた結果だ。
夜勤明けの疲労すら、質が変わった。 以前はただの「摩耗」だった。今は、やるべきことをやり遂げた「心地よい消耗」だ。 空腹のまま迎える朝の空気は、驚くほど甘く、清々しい。
「293」という数字は、私の身体にかけられた呪いだった。 その呪縛が解けた今、私はようやく、自分の人生を自分の足で歩いている感覚を取り戻した。
健康とは、単に病気ではない状態を指すのではない。 朝、目を開けた瞬間に「自分は自由だ」と確信できること。 その喜びを知ってしまった以上、私はもう、あの泥のような日々に戻るつもりはない。
もし、あなたが今、重たい朝に絶望しているのなら。 身体を修理し、数値を書き換えた先に待っている、この「澄み渡った覚醒」を目指してほしい。
その価値は、どんな美酒よりも、どんな快楽よりも、深い。